撮影時にピントがフワフワ動くのを防ぐには?

スマートフォンのカメラや、ビデオカメラで、舞台やイベントの様子を撮影する際、
よく見かけるのが、画面がいきなりフワフワしてピントがボケる現象です。
リハーサルなどで、定点カメラとして撮影した映像でよく見られます。

この現象は一体なぜ起こるのでしょう?
答えはピント(フォーカス)の設定がオートになっているからです。

ピントの設定をオートにすることはとても便利です。
動き回る被写体の距離に応じて自動でピントを合わせてくれるのですから、
これはプロのカメラマンでもかなりの技術を要することを
簡単にやってくれる素晴らしい機能です。

しかし、舞台などの撮影では定点カメラとして設定すると、
被写体が動いたり、明るさが大きく変わったりするたびに
どこにピントを合わせたらいいのか?
カメラが考え迷ってしまうのです。
ですから明転や暗転のタイミングで起こることが多いはずです。

そこでプロのテクニックとしては、定点カメラの場合は
最初にピントを手動に設定します。
カメラのオートフォーカスは大体が距離と顔認証などで合わせるようになっています。
ですから、定点なので最初に舞台との距離を合わせて、そこに
20メートル、などとピントを設定してしまえば
暗転しても、人が目の前を過ぎてピントが引っ張られることは無くなります。
そこだけは手動でピントを合わせる作業が必要になるため、
ちょっと慣れが必要ですが、そんなに難しいことではありません。

逆にカメラがワークして人の動きを追うなどの場合は
ピントの設定をオートにした方が便利です。