簡単・無料!YouTube活用法②配信編

前回は動画の保存、やりとりにYouTubeを活用するメリットをお話ししましたが、 今回はライブ配信に関して。


お客様からのお問い合わせで、ライブ配信をしたいのだが
プラットフォームをどこにしたらよいか?どこかオススメのところはありますか?と聞かれることがあります。

もちろん、目的によって様々なプラットフォームがあるのですが、
今回は特に多いYouTubeってどうなんですか?という質問にお答えしたいと思います。

まず率直に私の感想としては
全てにおいてバランスが取れていて大変素晴らしいです。
使い方も非常に簡単で分かりやすい。
特に配信が落ちるとか万が一のトラブルに対応するための
バックアップサーバーのURLが付いているのは素晴らしい。

画質・音質も申し分ありません。
お客様もキレイですね〜と驚かれていることが多いです。
ただ私どもからすると、100%全力の画質では配信してないんです。
やはり安定を重視しするのと、全力で送り出しても
受け取る側の環境もあるので、あまり意味がないのです。
それでも相当キレイです。
YouTubeを使っての配信で画質が悪いというのは
カメラ、エンコーダー、パソコンなどの配信機材のスペックが追いついていない、
またはその設定が悪い、ネット回線が不安定といった要因と思われます。

じゃあ全部YouTubeでいいじゃん!ってなりそうなんですがそうもいかず。
目的によっては不向きな点もありますので
注意点を挙げておきます。

①いきなり配信しようと思っても出来ません!ずっとアカウントを持っている方でも
YouTubeで初めて配信をされる方は、申請が必要で
その認可がおりるのに24時間程度かかります。
まあ悪いことをしてなければおりないことはないのですが
意外と盲点になります。

②音楽などの著作権に敏感だというお話は前回もしましたが
ライブ配信も同じで、いきなりバン!もあり得ます。

③そして何よりこれが一番のネックなんですが、
有料配信には向いていないという点です。
つまり、舞台やイベントなどを配信する際に
チケットなどを販売して、料金を徴収するという機能がないのです。
他の有料配信のプラットフォームは、チケット販売のサイトと連動しているところが多いので、 配信チケットを安心して簡単に販売することができるのですが、YouTubeではそれが困難です。
スーパーチャット(いわゆる投げ銭)機能はあるのですが
手数料も安くはないですし、収益が計算しにくいのが難点です。
無料の配信であれば、認知度も高いし、文句なしYouTubeはオススメです。

簡単・無料!YouTube活用法

今回はYouTubeについて。
と言ってもユーチューバーや
おもしろ動画をご紹介するわけではなく、
無料で便利に使える活用法についてお話ししたいと思います。


特にユーチューバーになる予定がなくても、
お仕事で頻繁に使うわけでもない方でも、
アカウントを一つ持っておくことをオススメします。 アカウントは誰でも簡単に作ることが出来ます。

YouTubeで出来ることは色々ありますので、追々調べていただくとして
今回私がお客様にオススメするのは動画の保存・動画のやりとりです。


ステージ・アップでは撮影し、編集した作品をお客様に確認していただきます。
そして、修正して欲しい箇所や、カットして欲しい、追加して欲しい、などのご要望を伺い、
再度確認、修正などがあれば再度修正といった作業を繰り返し、
最終的にDVDにするとか、配信にするなどの目的に応じたファイル形式で納品するのですが、
そのチェックの際、一昔前はいわゆるファイル転送サービスなどを使ってお送りし、
お客様はそこからダウンロードしチェックする、という流れでした。

実はこれだと、映像のファイルはなかなか重たいので
お客様のパソコンやネット環境にかなりご負担をかけることがありました。
ダウンロードに何時間もかかって、フリーズしてしまうとか。
それを避けるためにすごく画質を落としてお送りするとか。
また、ファイルの形式よってはお客様のパソコンでは開けないとか、WindowsとMacの違いとか、
何かと不便でしたが、これらの悩みはYouTubeを活用することで全て解決されます。

YouTubeであれば2時間とかの舞台の映像など、 重くとも弊社の環境が追いついてさえいれば簡単にアップロード出来、
お客様もダウンロード不要で、 インターネットにさえつながれば、ボタン一つで見ることができます。
iPhoneなどのスマートフォンからでも見れます。
どんなファイル形式だとか気にする必要もなく、しかも高画質で。
YouTubeはHD対応ですので、わかりやすく言えばDVDよりキレイで、Blu-rayレベルなのです。

しかも公開方法も色々選べて、
誰でも見ることができる一般公開や
URLを教えた人だけが見られる限定公開など
使い分けることができます。
こんなことが無料でできるんです。
YouTubeさまさまです。

ただし、デメリットもありますのでご注意を。
*特に音楽系の著作権には敏感ですので
アーティストの楽曲などが使われていると、著作権侵害の警告がついたり、
場合によってはブロックされて見れなくなってしまうことがあります。
警告は収益化が出来なくなるだけで、見ることは出来るのですが、 ブロックされてしまうと見ることが出来ません。
*セキュリティーに関しては保証されません。
限定公開としてもURLが流出すれば誰でも見ることが出来てしまいますので、 URLの取り扱いには注意が必要です。

ライブ配信で失敗しないために パート2

舞台・演劇・コンサートなど、
ライブ配信の失敗例TOP3がこちらです

①本番でネットに繋がらず配信できなかった
②映像・音声の不具合
③定点カメラの映像だけで、
 お客さんから金返せ、高いと言われた


①と②に関しては、業者を使った場合には少ないのですが、
個人でやられた場合には良く聞きます。
これはプラットフォームによって手続きが違いますし、
ネットなどで簡単に出来るという記事がたくさん出ていますが、
実際、「あ、この通りにやればいいのね」と、やっても
失敗するケースがほとんどです。


現場では次から次へと予期せぬことが起こります。
一つでも想定通りに進まなかったら大事故になるわけです。
やはり最低限のインターネットや映像に関する知識がないと、

無理とは言いませんが失敗する確率が高いと思います。
特に何回かやって慣れるまでは。
ですので最初慣れるまでは業者にお願いするというのも一つの手かと思います。
で、何回かやっていくうちに色々教えてもらって自分でできるようになれば… 実は私も昔はそう思ってました。
ただ、業者さんって皆さん知ってても教えてくれないんです。
そりゃそうですよね、商売上がったりですから。

私は聞かれたら知ってることはなんでも話してしまいます。
商売上がらないので。
何故上がらないかと言いますと、実は③とも関連するのですが、
そもそも配信を仕事として受けてくれる会社には大きく2つの系統があります。

IT・技術系と演出系です前者は、IT企業や、システムなどの技術会社さんがベースで、
インターネットに関する知識や、機材に関する情報が豊富です。
機材も高額でかなりのプロスペックのものを使うので、
料金設定も高くなる傾向にあります。
演出能力は特に必要なく、失敗が許されない、
コストよりも安全性第一といった
企業の株主総会の中継などにはオススメです。


一方演出系は、テレビの制作会社やフリーのディレクターなどがベースとなっていて、
機動力や演出力が持ち味です。
イベントの内容に合わせたチーム編成をすることが多いので、
大規模なものから予算が少ないものまで臨機応変に対応します。

ステージ・アップは後者です。
ですので舞台や演劇、コンサートといったイベントを
テレビ番組にように飽きさせずに見せるという演出面では秀でています。

演出力が売りですので、知識や情報に関していくら話したところで、
商売は上がらないのかもしれません。

私は、大手の技術会社さんのシステムとスタッフを使って
演出、ディレクションだけを担当するというお仕事をすることがあります。
その際によく感じるのが、カメラワークやカット割といった打ち合わせをしている際に、
私は大前提としてドラマや映画のようにカットを割って、
さまざまなアングルから最も効果的な絵作りを!と考えるのですが、
「いや、ネット配信なんでそこまでしなくても、定点でいいんじゃないんですかね。
その方が見てる方も喜ぶと思いますよ」と冷たく言われたことが何度もあります。
「え?そうなの!」
私からしたらカルチャーショックなんですが、
これはもう生まれ育った畑の違いとしか言いようがない。
それぞれの立場や考え方で正しいと思います。

先日、いつもお世話になっているお客様から
「今まで色々な仲間や関係者の舞台映像を見たけど、
ライブでここまでカット割が出来てるとは驚いた」とおっしゃっていただきました。

「仲間に見せると、どんだけお金かけて何台のカメラで撮ってんだ?と驚かれるんですよ」と。
これならライブ配信でも会場のお客さんと同じ金額が取れると。

「是非そのお仲間に、ステージ・アップを宣伝ください」とお願いしましたら、
「教えるわけないじゃないですか〜」と言われてしまいましたが。
芸能人が本当の行きつけの店を教えたくないみたいな感じがして、それはそれで嬉しかったですが。

ライブ配信で失敗しないためには
①最初はいきなり自分でやらずに業者に頼むこと
②目的によってIT系か演出系かを見極めた会社選び
③回線速度計測とテスト配信は必ず行うこと!
が大切だと思います。

ライブ配信で失敗しないために

コロナ禍の影響もあってか、ここ数年でライブ配信が一気に広がって来ました。

弊社が運営するステージ・アップでも、
ZOOMやTesmsといったプラットフォームを使った
企業のセミナー、株主総会などの中継やウェビナー
最近では舞台や演劇、コンサートのライブ配信も増えて来ました。
有観客チケット+ライブ配信、期間限定でアーカイブ配信
最終的にはDVD・Blu-rayで販売。といった収益モデル
も見られます。

現状は、まだDVD化というお客さまの方がやや多い印象でしょうか。
ですが、アーカイブも含めると配信の割合はグッと高まってきていて、
この割合は近い将来必ず逆転するであろうと思われます。
ステージ・アップのお客さまも ほぼ100%次回もライブ配信という選択をされていると思います。

DVD派の方からは
*形に残したい
*配信とか良くわからない
*お客さまに理解されない
*以前配信をやって失敗したから

逆に配信派の方からは
*画が思ったより綺麗
*新たな収益源として期待できる
*遠方の方にもチケットが売れる
*手数料が安い


といった意見を耳にします。
私の個人的な感想ですが、
DVDの利点は分かりやすく形に残せる、これ1点しかないと思います。
今た配信の画質・音質はDVDよりもはるかに上です。
保存や保管という意味でも、
わざわざDVDにすることで画質を下げるよりも
データであれば場所も取らない上に、
YouTubeなどを利用すれば、無料で高画質のものが
ネットさえ繋がればいつでもどこでも見られるわけです。


配信は、最初は少し難しい点もありますが、一度やってしまうと
みなさんこんな便利なものはないという風になっていると思います。

残念なのは、一度やって失敗したから、
不評だったからという意見が多いことです。
確かに生放送のようなものですから失敗はつきものです。
が、失敗のリスクを減らし、経験を積めば、新たな収益モデルの可能性が見えてきます。

そこで、ライブ配信でどんな失敗が起こるのか?
それは何故起こるのか?それを防ぐ具体策についてお話ししたいと思います。

パート2に続く

映像制作事例・過去実績をご覧になりたい方へ

お問い合わせやご質問をいただく中で、
「過去の実績とか制作の事例を映像で見たいのですが」
と仰るお客様が多いので、ホームページのギャラリーを少し改良し
なるべくたくさんの事例をご覧になっていただけるようにいたしました。

百聞は一見にしかず。
過去の作品を見れば、よりイメージを共有しやすくなるのは間違いありません。

特に私ども株式会社クリエが展開いたします「ステージ・アップ」は
映像業界の常識を覆すコストパフォーマンスの実現を目指しております故、
初めてのお客様には「本当に大丈夫なの?」と思われるのも 無理はないと思います。
ですから、逆に私としましては是非 過去の作品や映像ご覧いただいて
具体的イメージを掴んでいただくのが一番早いと思っております。

運営会社である株式会社クリエの
テレビ番組を中心とした実績とは別に
舞台・配信の実績としてステージ・アップのランナップをご用意しております。

*舞台・演劇・ミュージカル・コンサート
*学芸会・学園祭・文化祭・運動会・謝恩会などの学校行事
*ピアノ・バレエ・ダンスなどの発表会
*配信では 舞台・イベントのライブ配信はもちろん
 オンライン学校説明会・企業の株主総会オンライン配信
 新商品・サービスのオンライン紹介
 
など、あらゆるジャンルに対応致しております。


権利の関係上まだまだ一部しか公開出来ませんが、少しでも皆様のご参考になればと思います。

映像もYouTubeなどで配信していたり、公開しているものもございますが、
著作権はあくまでも主催様側にありますので
なかなかオープンには出来ないものが多いのが実情です。

ですが、一般公開はできなくても、
個別にであれば公開できるケースもございます。
こういった事例のものが見たいとか、
こんな事例はあるか?とお問合せいただければ
なるべく詳しい資料や実例をご用意させていただきますので
お気軽にお申し付けください。

動画撮影テクニック設定編その⑤

舞台などでの動画撮影のためのビデオカメラの設定、 長きに渡りましたが今回で最終回です。
設定テクニックのラストは
3明るさ(ゲイン  ISO)
4絞り(F値)
5シャッタースピード


この3つは相互に関連するのでまとめて一気にお話しします。


プロではない方向けにすごく乱暴に言うと、
この3つは明るさに関連するものと捉えて良いかと。
それぞれの設定で、写真のように
明るくも暗くもなります。


主に3明るさを調整するにはゲインとISO
大きく二つの呼び方がありますが、
同じだと思ってもらって構わないです。
ビデオカメラだとゲイン、
一眼レフやミラーレスのカメラだとISOと呼ぶことが多いようですが、 ハッキリ言って気にする必要なしです。


この数値を上げれば明るくなり、下げれば暗くなります。
なんと便利な機能なのかとは思いますが、
当然、無理やり明るくしているわけですから弊害が出ます。
あまり上げすぎると画面が荒くなります。


これも編集の際に調整できるので、
重要なのは明るくしすぎて白飛びしないことです。
特に舞台などで強い照明やピンスポが当たると
白飛びします。ですので、一番照明が明るく強い場面で
明るさを合わせることが出来れば良いのですが、
リハーサルや何回か本番を見ていないとそうもいきません。


これは私のディレクターとしての感覚ですが
多少暗いものは直せますが、白飛びしてしまっているものは
なかなか直すのが大変です。
ですので、まずは多少暗くとも、
白飛びしないこと!を重視しましょう。


続いて4の絞り(F値)ですが、
これは写真などを撮られる方には馴染みがあると思いますが
レンズの中に光をどれだけ入れるか?みたいな感覚かと。
絞ってあまり入れないようにすれば暗く
開放して思い切り光を取り込めば明るくなります。
ゲインやISOが機械的に明るくするのに対して
より自然に明るくすることが出来ますが
調整は難しいとも言えます。
ですのでここはオートを中心に白飛びだけ注意しましょう。


最後の5ですが、瞬きする時間をイメージしてください。
長く目を見開いていれば光が多入ります。
開いてすぐに閉じれば少なくなります。
特殊な写真を撮りたい方は詳しく調べていただくとして、
これは基本60前後でほぼいじらなくて良いのですが、
ステージの撮影で一番注意すべきがフリッカーです。
蛍光灯などの周波数でチカチカすることがあります。
これはシャッタースピードと照明の周波数が干渉して
生じます。ですので、これはフリッカーが出ているなと思ったら
シャッタースピードをいじって消えるように調整する、
その1点で良いと思います。


余談ですが、関西と関東では電圧が違うので
東京で撮影してそのまま大阪に行って撮影すると
フリッカーが出たりする場合がありますので要注意です。


まとめますと、
明るすぎて白飛びしないことが最重要!
そしてフリッカーに注意
です。

動画撮影テクニック設定編その④ 【舞台/動画/撮影/テクニック/編集/東京/埼玉/神奈川/千葉】

今回は②ホワイトバランス(WB)についてです。
ピントと同じくらい難しいのですが、ものすごく簡単に言えば色味でしょうか。
少女が馬に乗っている写真をご覧ください。
同じ場面でも青っぽかったり、赤っぽかったり、これはWBが違っています。

舞台やコンサートなどのイベントを撮影する際、 もちろんオートでカメラが勝手にやってくれる機能もありますし、
ご自身で編集などをされるのであれば、後から編集ソフトで修正することも可能です。
昔であればこのWBの設定がビデオエンジニアの腕の見せ所でもあったわけですが
これだけ機材が進歩すると、後から調整、修正をすることが当たり前で、大前提になるので
「途中でWBなどの設定を変えないこと」の方が重要なのであります。
最初から最後まで赤いなら、全てを一気に直せますが、
コロコロ変わるとその都度直すのは果てしなく大変な労力になるからです。

しかも!そもそもビデオカメラ1台で撮影するのであれば
WBはさほど気にすることはありません。
やはり色味の違いというのは複数台のカメラの映像を比較した時に、より明確に感じるものであって、
1台のカメラの映像が多少青かろうが赤かろうが、一般の方は気にならないでしょうし、
気にしなくていいのではないでしょうか。

これはミネラルウォーターの味を見極めるのに似ています。
水の味が分かる方?
普通はわからない方の方が多いと思いますが、
実はコンビニでミネラルウォーターを買ってきて、何種類かを同時に飲み比べると結構わかります。
あれ、甘いなとか、軟水とか硬水の意味もわかってきます。
実は映像も、比較対象がすぐ近くにあって見比べるとすごく分かりやすくなります。

色々小難しいことを説明しましたが
初心者の方向けに要点だけに絞ります。

オートにするのであれば、シーンによって選べる機種がほとんどです。
例えば、太陽光の当たる屋外、夜の室内、蛍光灯の下、などですので、
撮影場所の環境に合わせれば良いと思います。

舞台やコンサートなど、照明が当たるもの、
複数台のビデオカメラで同時に撮影する場合は色温度で設定してください。
色温度で合わせる機能がないカメラもありますが、 大体4,000とか5,000ぐらいの間で、
ファインダーの映像と実際に自分の目で見た感じの色味が合っていれば大きな間違いは起こりません。
ただ、同じメーカーでもカメラの機種が違えば、同じ設定でも違って見えることは多々あります。
ですので、弊社は複数台のカメラで撮影する場合全て同じ機種のカメラを使用するようにしています。

実はここは仕上がりに結構な差となって現れるポイントです。
ただ、なかなか一般の方で同じカメラを3台も4台も持つのは難しいですよね。
その場合はせめて設定をなるべく近い値に合わせるようにしましょう。

動画撮影テクニック設定編その③ 【舞台/動画/撮影/テクニック/編集/東京/埼玉/神奈川/千葉】

前回、設定②では ビデオカメラで舞台や発表会などを撮影する際に
覚えておいて確認すべき設定は5つ!と言いました。

1フォーカス
2ホワイトバランス(WB)
3明るさ(ゲイン  ISO)
4絞り(F値)
5シャッタースピード

もちろん、何の設定もしないで
フルオートにしてカメラに全てお任せすることも可能です。
ただし!フルオートにして撮影した場合
舞台などではほぼ確実に失敗
します。
その理由は、場面が激しく変わることが多いので
明るさや、人の動き、照明などに
いくら優秀になっているとは言え
カメラがついていけないからです。

そういった失敗をなくすためにも
5つの項目に関してはマニュアルで設定するか
オートにするかを選択する必要があります。
この5つのどれかをオートに、
どれかだけをマニュアルにすることも可能です。

それでは順にご説明いたしましょう。

1フォーカスこれは最も重要で、難しいです。
いわゆるピントが合っているかどうか?なんて
プロのカメラマンでも判断するのは大変です。
カメラマンがVE(ビデオエンジニア)さんに
「これピント合ってる?」って確認している場面はよく見ます。

ですので基本はフォーカスこそオートがおすすめです。

ただし、フォーカスをオートにすると
カメラがピントを合わせようと常に被写体を追いかけるので
色々なものに惑わされ、
ピントが引っ張られてしまうケースがよくあります。
一番わかりやすい例が、舞台上が明転する時です。
真っ暗な状態からいきなり明るくなった時、
カメラはほぼ確実にパニックになります。

人間の目も同じですよね。
いきなり明るくなったらしばらくボヤ〜っとします。

かと言ってマニュアルでフォーカスを合わせ続けるなんて
ことは至難の業です。
ではどうするか?
これは本当はあまり教えたくないのですが 舞台撮影の上級テクニックです。

複数台のカメラで撮影する前提ですが
明転して最初に使うことが最も多い
舞台全体を写している固定のカメラだけを
マニュアルでフォーカスを固定
してしまうのです。

舞台全体を固定で撮っているということは、
被写体までの距離は変化しないということです。
フォーカスは距離で合わせるので
最初にオートでピントを合わせ、
合った時点でマニュアルに切り替えればそこで固定されます。

5項目についてご説明しようと思いましたが
とても1回では無理でした。
他の4つについてはまた次回以降で
お話ししたいと思います。

動画撮影テクニック設定編その② 【動画/撮影/テクニック/編集/東京/埼玉/神奈川/千葉】

設定編その①では映像収録形式のについてのお話でしたが、
その②ではビデオカメラの設定方法に関して簡単にお話をしたいと思います。

まず、大前提としてビデオカメラには
オートとマニュアルの2つのモードがあります。

オートというのは文字通り、自分で細かな設定をせずとも
カメラが勝手に考えていい感じに設定をしてくれるので
基本的には RECボタンを押すだけで撮影が出来るというものです。
反対にマニュアルはそれらの設定を自分で決められるということです。

では一体オートでどんなことをしてくれるのでしょうか?
もちろん機種によっても違いますが、一般的には以下のものが考えられます。
1フォーカス
2ホワイトバランス(WB)
3明るさ(ゲイン  ISO)
4絞り(F値)
5シャッタースピード

正直、一般的にはこの5つを覚えれば充分かと思います。

しかし、いくら進化したとはいえ、フルオートで
全部カメラに任せてしまうと、不都合なことも起こります。
例えば、明るさですと、どこに基準として明るいとかくらいを判断しているのでしょう?
舞台のすみっこの照明があまり当たっていないところを基準とするのか?
舞台の中央でバッチリピンスポットが当たっているところを基準とするのか?
ではまるで違ってきます。
前者を基準とすれば真ん中は完全に真っ白になってしまい、
後者を基準とすれば、すみっこは真っ暗になります。

フォーカスも大勢の人物や照明が明転暗転したりすると
流石のAIも迷い始めることがあります。
ん?これはどこにフォーカスを当てたらいいんだ?ということです。
専門用語でいうと、ピントが引っ張られるとか泳ぐという現象です。

たった一回しかない学校行事やイベント、舞台の本番で、
いや〜カメラが誤作動しまして撮れてませんでした、
では済まされないのが我々の仕事です。

なので、マニュアルで設定して、いろいろな要素に惑わされないで
ここにフォーカスを当てるんだよ、この明るさを基準にするんだよ
ということを指示してあげる必要があるわけです。

逆に考えればこの辺りの設定をなんとなく理解することで
撮影に必要な基本的な設定が出来るようになるということです。

そして、これらの設定を自分で調節できるようになると
あらゆる場面での撮影がワンランクアップ
します。

その③ではこれら5つの項目の説明と
設定のコツを詳しくお話ししたいと思います。

舞台・ステージ動画撮影テクニック 設定編①【動画/撮影/編集/テクニック/東京/埼玉/神奈川/千葉】

舞台やステージを自分で上手く撮影するためのテクニックはカメラワークではありません、
実は設定なのですということで、
今回はカメラの基本設定についてお話しします。

機械は苦手で、という方もご安心を。
あくまでも、自分で撮影するのに必要なことのみをいくつか覚えればよくて、
それ以外の難しい余計なことは無視で問題ないのです。

①撮影のモード
ここ10年以内のカメラであれば
撮影モードに関しては大きく3つです。
(メーカーによって表記が多少違う場合もあります)
AVCHD
XAVC
4K

AVCHDというのは最初にHD(ハイビジョン)というものができた時代のシステムなので、
今となってはちょっと色々追いついていない部分があるのでもう忘れてください!と個人的に断言します。
今一番重要なのはXAVCです。これを選んでください。
4Kは後3年ぐらい経ったら覚えましょう。

これに1920✖︎1080とか30p、60pなどが組み合わされるのですが、 この数字は画面サイズと思ってください。
基本HDと言われるものの基準が1920✖︎1080です。
この1920✖︎1080以外の組み合わせは忘れてください。
4Kと同じく今は必要ありません!

30とか60という数字はfpsと言って
1秒間に何コマで撮るかという意味です。
1秒は30フレームという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。 テレビなど通常の映像は1秒間に30枚の写真で作られているとイメージしていただければわかりやすいです。
ですが最近では60pという1秒間に60枚、つまり通常の倍の枚数で構成する動画が撮影できるのです。

*29.97とか59.94とかいう数字が稀に出現しますが、
30と60と同じだと思っていただいて構いません!
こういう細かい事を覚えても大した意味はないので
一般の方は最初は気にしないで良いと思います。

以上、長々と説明しましたが覚えてください!

XAVC  1920✖︎1080 60p 

これだけです。これとピッタリ同じものがなければなるべくこれに近いようなものを選んでください。

XAVCの60pにすることでのメリットです。
画質も綺麗ですし、後からサイズを変えたり、スローをかけたり、
色などを調整するのも、格段に優れています。
撮影テクニックの際にお話しした、カメラワークで失敗するよりも、
編集で仕上げの際に色々できるというのは、 こういった設定で収録しているからこそです。
デメリットはデータ量が多くなるので重いということだけです。
SDカードなどに収録できる時間が違ってきます。
AVC HDの約半分の時間しか収録できません。

とは言っても64GBあれば160分収録が可能です。
1枚7〜8,000円していた昔と違ってSDカードかなりお安くなりました。64GBで1,000〜1,500もザラです。
であればSDカードを買ってXAVCで収録しましょう。

こんな感じで設定に関してはあと2〜3
お話ししたいことがありますのでまたの機会に!